『僕僕先生』(仁木英之/新潮社/ISBN:9784103030515)

時は唐代。若き王弁は父の財産に寄りかかり、学ばず、働かず、娶らず、ひたすら安逸を貪っていた。そんなある日、父の命で黄土山へと出かけた王弁は、そこでひとりの美少女と出会う。自らを僕僕と名乗るその少女、なんと何千何万年も生き続ける仙人で…不老不死にも飽きた辛辣な美少女仙人と、まだ生きる意味を知らない弱気な道楽青年が、五色の雲と駿馬を走らせ天地陰陽を大冒険。第18回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。



続編が出たこともあって積んでおります。で、試しに読んでみたけど面白かったなぁ。二人の関係で言うと『狼と香辛料』的、虚実入り混じった白昼夢感・ショートトリップ感という点ではみずなともみの4コマ「ちょー!えど幕末伝」に似た肌触りで大変好みです。希望を言うなら地図をつけておいて欲しかったかなぁ。将来文庫になるときは是非。

僕僕先生僕僕先生
仁木 英之

新潮社 2006-11-21
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