文庫。角川新刊。読んでる最中の高揚感という点ではここ数年内ナンバーワンの『クドリャフカの順番』がやっぱりイチオシ。古典部シリーズの既刊ともども売っていきたい。
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で、角川。角川って文芸書でも時代小説をあまり出してなかったのに「書き下ろし時代小説」に参入してきたんですよねぇ。そこからして興味深い。でも昔からの自説でもあるんですが、時代小説とライトノベルは売り手としては扱いが一緒なのでライトノベルに強い角川は特に時代小説に向いてると思うんです。一応どう扱いが一緒か書いておくと、ラノベも書き下ろし時代小説も「シリーズもの」が基本で、数ヶ月置きに新刊が出ます。だから売り伸ばし方もそのまま使えるし、角川お得意の実績配本も活きてくると思うんです。ただ、来月の角川文庫の新刊のラインアップを見ると都筑道夫等の作品を復活させてたりするので「時代小説」には力を入れるようですが「書き下ろし時代小説」について角川が本気なのかどうかはまだまだ不明。今回の鳥羽亮が試金石なんでしょうか? 真剣に向いてると思うので本格参入を期待しております。
流想十郎蝴蝶剣 (角川文庫 と 7-1) 鳥羽 亮 角川グループパブリッシング 2008-05-24 売り上げランキング : 11071 Amazonで詳しく見る by G-Tools |