『ネバーランド』(恩田陸/集英社)

積読でしたが、文庫落ちしてしまいそうな気もするので早めに読んでしまおうかと。女子高モノが続いたので、たまには男子高モノという側面もアリ。
時期は年の瀬の一週間。舞台は男子高の寮。いろいろな事情で帰省しなかった寮生三人と通学組の生徒が一人の計四人による共同生活にして告白大会。傾向としては『木曜組曲』や『黒と茶の幻想』に近いですね。ただ、あちらが大人、こちらが高校生ということもあって、あちらよりは爽やかで切ないです。どこかの書評で、恩田版『ここはグリーン・ウッド』って書いてあったのですが(どこだったかは失念しました)、まさにそんな感じでした。
その昔、ドラマ化された記憶があるのですが、どんなドラマだったのでしょうか?今さらながらに気になります。