『もえビジ 会計RPG 密室の女子大生会計士』(藤原萌実, 山田真哉/角川書店/ISBN:9784048739153)

ゲームブック形式、簡単そうに見える11の設問を通して会計的考え方を身につけよう、という志が良く伝わる一冊。大事なのは未来視点、過去の投資たる埋没原価は意思決定には加味しない、原価率は販売形式に大きな影響を与える、などなど。
問11は本屋ネタでもある。引用させていただくと

「万引きによる被害はどの商店にとっても頭を悩ます問題だが、特に書店は単価が安いのに、全品にICタグをつけようとするほど万引き対策に熱心である。その理由はなにか?」


1.ブックオフをはじめとする中古本販売の存在
2.原価率の問題

1か2か、わかりますか?会計的理由があると尚良し、です。解答は本を買って確かめてね。他も設問はシンプルだけど会計的理由を添えて答えるとなると結構頭を悩ます良問ばかりでオススメの一冊です。
蛇足。売る立場から言うとA5サイズってのがちょっと厄介かなぁ。ビジネス書か映像化のところに置くのが前提なのかもしれなけど、私は文庫のところに置きたい。まぁ待てばいずれ文庫になるのでしょうが。

もえビジ 会計RPG  密室の女子大生会計士もえビジ 会計RPG 密室の女子大生会計士
山田 真哉

角川グループパブリッシング 2008-11-19
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