『八日目の蝉』(角田光代/中央公論新社/ISBN:9784120038167)

本屋大賞候補作読了8つめ。不倫相手の生後半年ほどの赤ちゃんを連れて逃げる女性を描く第一部と、誘拐犯に4歳まで育てられたその女の子の18年後を描く第二部という二部構成。緊張感あふれる逃亡劇の中のつかの間の幸せと、一部二部をつなぐ「その子は朝ごはんをまだ食べてないの。」という言葉がお気に入り。誘拐犯だった女性が一歩でも前に踏み出せているといいなぁ。

八日目の蝉八日目の蝉
角田 光代

中央公論新社 2007-03
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