『予告された殺人の記録』(ガルシア・マルケス/新潮社/ISBN:9784102052112)

まったくもってタイトル通りのお話なのですね。実際に起こった事件を題材に書かれた作品。冒頭部分で殺人事件が起こることが提示されるため、なぜ殺されるに至ったかを描く途中の部分は息苦しい事この上ない(誉め言葉)。最後の最後で殺人事件の描写。そのエグさもあって妙なカタルシスというか開放感が得られる何ともいえない味わいの作品でした。たくさんの人物が登場する群像劇なのにコンパクトにまとまってるのがすごい。ラノベ読みなら構成から言っても『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を好きな方が好みそうかと。

予告された殺人の記録 (新潮文庫)予告された殺人の記録 (新潮文庫)
G. ガルシア=マルケス Gabriel Garc´ia M´arquez 野谷 文昭

新潮社 1997-11
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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)
桜庭 一樹 むー

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