『レジンキャストミルク(6)』(藤原祐/メディアワークス/ISBN:9784840237635)

本筋は相変わらずどんよりダーク。これまでのどんよりに『ボトルネック』的苦さを注入した感じでしょうか。しかも、いずれ来るであろう最終決戦前に硝子サイドの戦力はじわじわ削られる息苦しい展開。全体的にシリアスなので、心のオアシス・ほのぼの日常パートもやや少なめか。巻頭カラーのおまけまんがと、シリアスな場面である種のギャグをもたらすネアの活躍に救われているかもしれない。
何らかのカタルシスが得られる、というより、最終決戦の一歩手前の準備が出来た、といった巻でした。数ヶ月後に出るであろう新刊を楽しみに待ちます。