『委員長お手をどうぞ(2)』(山名沢湖/双葉社/ISBN:4575831786)

こちらも最終巻。委員長オムニバス、という変り種だけにこれは仕方がないか。オムニバスというよりは連作だよなぁ。どれも好きなお話ですが、今日読んだ印象では飼育委員長のとマイナー委員の中の変態色あふれる牛乳委員のが良かった。で、締めは発端でもある学級委員長。一つの輪につながるんだからやっぱり連作っぽい。学校というメジャーな空間の中で「委員」という狭い範囲をファンタジックに描けるのはこの方くらいだと思う。ちゃんとエンタメしてたし。それにしても小ネタの満載なことよ。