『ARIA(7)』(天野こずえ/マッグガーデン/ISBN:4861271940)

ようやく全巻読破。うーん、最近コミックですら積読が増えているなぁ。で、『ARIA』です。一気に読むとこの方が猛烈に上手くなっているのがわかる、って書くと偉そうですね。最初の頃はほんわかした内容の割には絵が硬いなぁとか思ったもんだけど今はピッタリだと思う。この巻の私の中の白眉は「停電」って話なんだけど、話の作りも見事になっていて。前半のお仕事中のAパートと、オフタイムのBパートという作りで、Bパートの最大の見せ場のために(“素敵なものは無限大なんだから”という部分)Aパートが導入部分として上手く機能しているというか。読切タイプのマンガとしては王道な作りっぽいけど、見事だと思う。この話はそうでなくてもビジュアル的にも見事で眼鏡のアリシアとか、47ページの5コマ全部とか素敵です。それにしても灯里とアリシアの2人だけだと恥ずかしいセリフの応酬でツッコミ役がいないので、こっ恥ずかしさも無限大だ。
アニメ『ARIA The ANIMATION』は次が4巻の「ネバーランド」が軸となる話ですね。まさか“灯里ちゃんが素敵だから この世界がみーんな素敵なのよ”がカットされる事は無いよなぁ。