いったいいつまでこの書籍流通システムは続くのだろう?(知ったかぶり週報経由)

http://free.txt-nifty.com/free/2005/01/post_4.html
後で何か書く予定。

一部の大出版社と、出版流通を牛耳る2大取次に好き放題されてる出版業界。いつまでこのシステムは続くのだろう。このシステムでしあわせを感じてるのはいったいだれ? 日本の出版社の大半を占める中小出版社はこれでしあわせ? 価格固定で商売としてのチャレンジも工夫も封じられ、本1冊売っても定価の20%しか売上にならない書店はこれでしあわせ? 画一化された配本・品揃え・価格拘束で「商売」としての魅力を失っていっている書店でしか本と出合えない読者はこれでしあわせ?

思ったより文章が長いけど、このあたりがメインなのかな。“価格固定”=“商売としてのチャレンジも工夫も封じられ”というのがイマイチ理解できませんが、おおむね正常な見解だと思う。
ここから多分本筋からずれます。

そして、新刊。これは、発行時に問屋を通して全国の書店に配本する分は「委託」です。新刊の委託期間はふつう、出版社・取次間は6か月、取次・書店間は4か月と決まっているそうで、配本分の新刊の代金を出版社が取次から手に入れるのは6か月後です(取次は書店から4か月後に集金し、2か月プールしたのち、出版社に支払うんですね)。

新刊委託商品ってとりあえず即請求じゃなかったっけ?4か月後に集金?ということはさておき、“6か月前の新刊の代金で今日を生き、6か月後に生きてるためにいま新刊を出さなくちゃいけない。”という状況が新刊濫造等ゆがみの一因な気がする。私、新刊は新刊で好きなんだけど、店の特色を作るのは既刊だと思ってるので、あまりに新刊重視になる状況が嫌だ。出版社は新刊に追われて既刊の扱いが大変なのかなぁ。そんなに古くないのに恩田陸の『上と外』や麻耶雄嵩の『』とかもう入れられないんですよ!って本当に話がずれてるなぁ。既刊を売ろうとする時に、本来は買切で入れてるはずだけど返品できる状況に甘えているのは間違いないです。だけどなぁ。うーん、まとまらなかった。『上と外』や『鴉』は他の版元から出るのを待ちます。