Amazonアフィリエイトの5%は超有料書店? リアルとネット書店の収益構造の分析

まず、これって“有料”でなく“優良”なんですよね?
リアル書店」「ネット書店」「アフィリエイト書店」の3つの比較が軸になっておりますが、この比較自体が面白いのかどうかはわかりません。ただ「リアル書店」の所だけ見ていても面白いです。例えば、「リアル書店」の経常利益率、実態は1%以下で、在庫ロスが1%前後ですよ。在庫ロスのすべてが万引きじゃないにしても、そりゃ万引きで店が潰れかねないないよなぁ、とか。
そもそも「リアル書店」は低い粗利の下、際どくギリギリの経営になっているため、お客様が求めるサービスを十分に提供できていないので苦戦してるんだろうなぁと思います。スピードを求められていても、1000円売れても粗利が230円ほどだから配送コストを負担してまでサービスできないとか、面白い品揃えを求められても「人件費の削減は、店舗の魅力低下とトレード・オフになるジレンマ」に陥ってしまってるとか。抜本的解決のためには、再販制絡みの粗利の問題解消や、あまりにも変わらないあまりにもスピードのない流通形態を何とかしないとなぁ、と非建設的な意見で締め。あ、粗利の高い商品を導入、組み合わせて販売するってのもアリか。
あと「ひとつの見方として、現状のリアル書店は在庫管理という「倉庫の管理」に忙殺されていて、肝心の店作りに人的リソースを配分する余裕がないのが問題なのかも。」というのは、とても納得。10日前に書いた『悪貨は良貨を駆逐する』というグレシャムの法則そのものですね。


ネット上で本を紹介したりしている身としても「アフィリエイト書店」っていうのは興味があります。「リアル書店」で働くものとして「ネット書店」での購入を勧めるわけにもいかないので実際にはやってませんが。オススメの本をネット上で紹介して、それが店の売り上げにつながる、というのはとてもいい話。実際にその仕組みを作る勉強が足りないだけ、ですね。「本や○ウン」を上手く使えば似たようなことができるはずなんだけど。次の「日○通信」にそのあたりが載るらしいのでお勉強しよう。