『コミックハイ! vol.1』(双葉社)

創刊号。事前にチェックしておらず、どんな雑誌か知らなかったのですが、表紙の山名沢湖の文字を見て購入決定。表紙&グラビアの女の子と、「女子高生-バカ軍団-」(大島永遠)と「ぎゃるかん」(倉上淳士)が前面に出ている所は普通の青年誌のようですが、どの漫画もメインが小学生〜高校生の女の子である所が最大の特徴。初め4つの大島永遠倉上淳士私屋カヲル榎本ナリコよりも、それ以降の漫画の方がこの雑誌の特徴を作っていると思います。その中でも注目なのは「ひとひら」(桐原いづみ)、「委員長お手をどうぞ」(山名沢湖)、「少女生理学」(新井葉月)でしょうか。
ひとひら」(桐原いづみ)は、高校の演劇研究会を舞台にしたお話。プレ連載っぽく今回は登場人物がさらっと登場するのみ。次号より本編スタート。「委員長お手をどうぞ」(山名沢湖)は期待に違わぬ素晴らしさ。委員長顔ゆえ委員長に選ばれた女の子の苦悩と成長のお話(?)。この方の作品はファンタジーな設定でない方がより好みだなぁ、と実感。三つ編み・眼鏡・委員長好きな方だけでなく、ほんわか学園モノが好きな方にも。“なぜ?の嵐”も嬉しい。委員長オムニバス連載だから、今回の登場人物はもう出てこないのかな。「少女生理学」(新井葉月)はシリーズモノのようで、今回のタイトルは「四月の魚」。『なかよし』出身の方らしく、まごう事なき少女漫画、だと思われます。健全で爽やか、ダメ人間の私には眩しいです。