『競馬スーパースター』(宝島社)

別冊宝島のシリーズ。副書名は「最高に熱かった名馬たち」。かつての競馬読本の流れを組むらしく、最近の別冊宝島には珍しくA5判です。1983年の3歳世代から1994年の3歳世代までの名馬について語られています。ここで取り上げられた馬で私が好きだったのは、フジヤマケンザンミホノブルボンレガシーワールドレガシーワールドは“燃えつき症候群”というよりは、『SLAM DUNK』(井上雄彦/集英社)の269話における彩子の、桜木のケガに対する見解の方が近いと思っている私。レガシーワールドの3歳後半時のパフォーマンスは本当にすごかった。7月に福島で未勝利を勝ち上がった後、新潟の500万戦で3着。函館に移って500万戦を大差勝ち。連闘の900万戦で連勝。オープン特別で2着して、中山でのセントライト記念ライスシャワーを捻じ伏せ重賞制覇。東京での東京スポーツ杯で古馬相手に勝ち、京都でのドンカスターSではヒシマサルを退け3連勝。7月に未勝利を脱出した馬がジャパンCに選出されて(補欠だったっけ?)逃げて4着。締めくくりの有馬記念では猛烈に追い込んでハナ差の2着。これだけ短期間で強くなった馬も珍しいと思います。