『ゴミと罰』(ジル・チャーチル/東京創元社)

途中で寄り道をしたので読了が遅くなりました。相変わらずカタカナの名前はなかなか覚えられないため、その点でうまく話に溶け込めず苦労しました。『ライオンハート』(恩田陸/新潮社)で克服できたと思ったんだけどなぁ。まぁ、あれはエリザベスとエドワードばっかりなんだけどね。
主人公は、三人の子供の世話に追われる未亡人主婦・ジェーンで、お隣の主婦・シェリイと共に探偵役を務めます。そのシェリイ宅で掃除婦さんが殺され、しかも犯人は主婦仲間の一人らしい。このままでは安心して暮らせない...という訳で先の二人が探偵(?)として事件解決に挑んでいきます。当然シロウト探偵なので操作方法からしてコメディタッチなのですが、話に溶け込めてから振り返ってみると意外なまでに真っ当な推理小説であった事が理解できました。折角名前と人物像が把握できたので続編も読もうと思います。