よくある話なんですが

「売り場からベストセラーをつくる!」ってのが、この本屋大賞の趣旨だったんじゃないかと思うのですが。投票された書店員の方々がそれを理解されているのか疑いたくなります。(こんな夜だから本を読もうより)

書店員として疑われているのがちょっと残念ですよねぇ。「売り場からベストセラーをつくる!」ってのを広く捉えるべきか狭く捉えるべきかというのがあって、狭く捉えて欲しい派が多いか、あるいは結構いらっしゃるということなんでしょうねぇ。たぶんこれって一回目に『博士の愛した数式』が大賞をとった影響ですよね。かくいう私も『博士の愛した数式』の大賞受賞を理想的に思う派なので、すでに映像化されてたり他の賞をすでに受賞しているような知名度の高い作品は除いて投票作品を決めます。一方で「知る人ぞ知る」に傾きすぎるとそれはそれで窮屈な賞になる予感があります。「知る人ぞ知る」を強く求めるなら本屋大賞の冊子が出た時に一次投票の11位以下をチェックするのがいいんじゃないかなぁ。そもそも一回目からずっと一次投票の結果は大体7〜8作品が既に知名度の高い作品で、今回もその傾向かと思います。
ちなみに私が1位に投票したのは『妙なる技の乙女たち』。他は内緒。