『フル・コン(5)』(みなづき忍/ジャイブ/ISBN:4861763207)

5巻目にして初めて表紙が女性だ。内容も女性陣がメインだ。表紙を飾っている香菜の話がこの巻の前半。読んでるこちらが照れてしまうぜ、というくらいにこっぱずかしさ爆発の腕組むシーンが秀逸。まんま少女マンガのノリですね。後半は脇役には収まりきらなかった逸材・伊藤景子のお話。赤面好きとしましては第29話の道場見学の話で完膚なきまでに打ちのめされました。ひとつのケリはついたけど、このまま退場だともったいない逸材です。


ちょっと話は変わって、読者にアピールすることを考えてみる(書店的に)。この作品の売りといえば、現在の少年誌、青年誌では案外途絶えつつある楽しく健全なスポーツもの、の中の格闘技分野、であることでしょうか。少し前なら『帯ギュ』最近なら『BAMBOO BLADE』あたりと絡めて売ったりするのが一つの案。
こちらも先ほどとはあまり違わないけど、少女漫画的なノリのある部活動モノ(『フル・コン』は部活動ではないけど)というのもアリなのかな。最近なら『宙のまにまに』が思いつく、そのあたり。本家の少女漫画を私はよく知らないけど、いいのがあればそのあたりもうまく絡めて。なんか、楽しい感じが伝わるといいなぁ、と思います。