『花と泳ぐ(1)』(口八丁ぐりぐら/芳文社/ISBN:4832264745)

版元情報より

幸太の同居人は幽霊の菊子。周囲をも巻き込んで彼らが送る楽しくも切ない奇妙な日々……どうする幸太?この日々が限りあるものだとしても、彼女の存在が誰にもわからないものだとしても、僕は菊子と言う名の花と泳ぐ。

まずタイトルが猛烈に好き。失うことを前提に話が進むから切なさが強く出ている。ボケ担当のふみがバランサーとして上手く機能していると思う。最初の印象ではそのまま悲しい結末かもなぁと思ってましたが、眠り姫の設定により必ずしもそうではないのかも、とも思う。でもでも悲しい結末が匂わされてるしなぁ。どういう結末を迎えるかは後々知ればいいことであって、現在は切なさが強く出た空気感が気に入っています。