『棺担ぎのクロ。〜懐中旅話〜(1)』(きゆづきさとこ/芳文社/ISBN:4832275682)

すごくすばらしい。でも何がどうすばらしいのかうまく説明できないのがもどかしい。何か新しい4コマを生み出すものとして『きらら』及びその一族が存在しているとするなら、現在の所きゆづきさとこはその役割期待に応えられる最後の砦的な存在だと思っています。『GA』も含めて。縮小再生産的な作品はこれからもどんどん生まれてくるのでしょうが、新たな地平を切り開く作品を生み出すことが可能かもしれない、という点では稀有な存在だと思います。何か新しい4コマを生み出す云々の需要が実際にあるのかどうかは不明ですが。
結局、是非読んでね、とか、読んでもらえばわかる、とかくらいしか言えそうにないです。雑誌連載の方でもまだまだ旅の途中で、どういった結末を迎えるのかまだ全然わかりません。でも読んでると傑作を読んでる感がものすごく伝わってきます。なのでやっぱり是非読んでね、と言っときます。実は話がどこに向かっているのかはよくわかっておりませんが。旅とはそんなものか。以下s-book.netより引用の紹介文です。

棺を背負った旅人クロと言葉を話すコウモリのセン。謎だらけのふたりの旅の目的は…?連載開始より話題集中の童話風新感覚4コマがついに発売っ!!新鋭・きゆづきさとこの初コミックス、どうぞお買い逃しなく!!