4コマ単行本の話(みでぃの日記より)

http://plaza.harmonix.ne.jp/~midi/diary/tri12.htm#par122202
たぶん、私も発想はそんなに変わらないと思うのですが、自分の中でも考えがまとまっていないのでちょっと順番に考えます。単行本が出なくなった方々というのは巻数を経るごとに売れなくなったというより、単行本を出すのにあたって版元が期待するレベルが上昇したのではないのかな、と想像するわけで。そこまでの実績がそのレベルを超えていたら現在でも単行本が出てるし、下回ってたらそこで切られたのかなとか。で、期待するレベルが上昇したのは『きらら』の単行本が出てからではないのかなぁと。ただ、現状の『きらら』だと期待するレベルというのはこれから下がっていくのでは、それだったら何らかの形でかつて単行本が出てた方々の復活の余地はないのかな、『まつのべっ』くらいは単行本にしてくれても、と期待してしまうんですね。この前の自分の文章を読むとえらく『きらら』系に恨みがあるような文章だけどそういう訳でなくて雑誌も単行本これからも買い続ける訳で。ただ現状は雑誌も単行本もコストパファーマンスが悪くなってるように感じるので何とかなるといいなぁと願ってます。
10分だけもらって慌てて書いたので後で修正するかも。
どうせなので思っていることを書いておこう。『きらら』とそれ以外の4コマ、単行本で違うのは巻頭のカラーが8ページと2ページと差があること、及び、税込価格で860円と600円と差があること。原価について詳しくないけどカラー6ページの差が売価260円の差になるとはとても思えない。だから同じ部数売れるなら損益分岐点的発想で言うと『きらら』の方が圧倒的に優位(売れなくてもペイできやすい)なのでは、と思うわけで。本屋的にも同じ売れるなら高いほうがいいのは確かなんだけど。でも読者としてはこの260円の差というのは暴利なまでに大きいと思う。その分絵のクオリティが高いんですよ、ということかもしれないけど別な問題な気もする。とか考えて『きらら』の単行本が出たあたりで採算ラインの判断が変わったのではとか考えるわけで。余計なお世話だけど玉石混交っぷりが高まるとこういう商売の仕方は苦しくならないのかなぁ、とか。まあ、『きらら』だろうとそうでなかろうと4コマの既刊の回転率が驚くほど良いというのも想像しにくいので、あまり深く考えるのは仕事上効率が悪いのかな。あと補足的に。ここ3,4年ほどはずっとまんがタイムコミックスの新刊って毎月3点か4点だったと思う。増えてもいないし減ってもいない。記憶によれば、ですが。2点とか5点の月があったら記憶に残ってそうなんだけど自信はないです。まあ、ずっと4点でなく3点のこともある、ということです。
最後に。ここ数年の傾向としてビジュアル系の4コマが市場を牽引していた、というのはわかります。ただ、その傾向が来年以降ずっと続くのかどうかというのはわからないし、続いたとしても購買客層としてのターゲットは狭いままだと思う。例えば『OL進化論』の購買客層として20代以上の女性って私の印象だけど結構多いと思う。非きらら系の4コマ誌の広告を見ても主たるターゲットはこの層のはず。こういう層を単行本で真剣に狙う動きがあってもいいんじゃないかなぁと思うんだけどなぁ。秋月りすが一人強い状態だからとか、そのビジネスモデルは以前失敗してるから、というんじゃなくて。パッケージやらアプローチを変えれば狙える層というのは他にもあるはず。ビジュアル系の4コマが上手くいったように。