「この時代小説がすごい」が無い事について(オタわむれさんより)

domino2004-12-16

http://d.hatena.ne.jp/hanhans/20041216#p3
ちょっと考えてみる。池波正太郎はまだしも(?)司馬遼太郎を最近買っていくのは若い人が結構多く、ある程度の年齢になった方が買う比率はそんなに高くないと思います。で、ある程度の年齢になった方が買っていく傾向の一つにライトノベル的な買い方があるように私は感じています。その感じを今のところ言葉で上手く説明できませんが。
例えば、藤原緋沙子。廣済堂文庫から『隅田川御用帳』というシリーズ等の時代小説を出しています。どの巻だったか忘れましたが表紙イラストがキャッチーだなぁと思って平積みしたら猛烈に売れました。今でも新刊が出ると猛烈に売れます。ただ、時代小説を好まれる方の中で藤原緋沙子の認知度というのはかなり高いと思うけど、知らない方もまだまだいるはず。もう少し知名度の低い方もいらっしゃいますし、知られていなそうだけど時代小説界はどんどん新人が出てきているし、別路線から参入される方も多い(逢坂剛とか中里融司とか)。脈絡もなく書いてますが要は今時代小説は意外と拡大傾向にあって参入も多いけど情報が整理されていないため知られていない作家・作品も多そう。だから「この時代小説がすごい」みたいなのがあっても良いんじゃないかと思うわけです。ただ読者層を思うと、ああいうノリは辛いかも、とか、ライトノベルばりにハイペースで執筆されるシリーズも多いので「このミス」よりは「このラノベ」に近くなるのかな、とか思ったりもします。というかB5サイズの別冊宝島で、とか。