なぜ子どもはこの炎天下(って屋内だけど)にクリスマスの絵本を嬉々として買っていくのか。不思議な存在。

よるくまクリスマスのまえのよる
よるくまクリスマスのまえのよる酒井 駒子

おすすめ平均
starsほんわか素敵な雰囲気のお話
starsよるくま
stars「よるくま」の後に。
starsやさしい気持ちにひきこまれます
stars我が子と「ぼく」を重ねて

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通勤時の混み具合やお客様の流れを見ていてもなんとなくお盆仕様。CDはありますが雑誌・書籍の送品はお休みで時間の流れもなんとなくゆっくりな気も。

『まんが4コマKINGSぱれっとLite VOL.6』(一迅社)

結構上手くて結構面白い作品が載ってると思うけど本当に印象に残らない不思議な雑誌。それがこの雑誌のカラーなのか。「PET WIZ」(森田夏菜)は絵がゴチャゴチャしているかネームがむっちゃ多いかで一コマあたりの情報量が多いのが気になる作品。この芸風がどう成長していくかは楽しみ。

『ラディカル・ホスピタル(15)』(ひらのあゆ/芳文社/ISBN:9784832266605)

私にとってひらのあゆとは、現在の4コマ界の中で「上手さ」と「面白さ」を兼ね備えた最高峰、という存在だと思ってきたけど若干上方修正。

4コマ雑誌って一時より増えたけど、だからといって格段に質が下がった印象はありません。ということは現在のところ結構「上手い」且つ結構「面白い」人ってのは結構多いんだと思います。ここ数年の中でとりわけ「上手さ」と「面白さ」が高次元で結びついた作品というと私の中では『トリコロ』や『教艦ASTRO』なのですが、惜しいかな持続性には欠けておりました。こう書くと『トリコロ』や『教艦ASTRO』がダメだと言ってるように思われるかもしれませんがそうではなくて、それだけ「上手さ」と「面白さ」を高レベルで両立させたまま連載を続けていくのは大変だ、ということなんだと思います。で、それを実現していると私が思っているのがひらのあゆだ、というお話。前フリが長いですね。この巻では近藤ナースの懐妊&新人さん登場という、この作品では珍しく大きなイベントがありますが、内容・質ともにぶれることなく充実そして満足の内容。損はさせないのでぜひ読んでいただきたいこのシリーズ。多少説教くさいとの評価を見かけることもあるので学生さんよりも社会人向きかもしれません。

ラディカル・ホスピタル 15 (まんがタイムコミックス) (まんがタイムコミックス)ラディカル・ホスピタル 15 (まんがタイムコミックス) (まんがタイムコミックス)
ひらの あゆ

芳文社 2008-08-07
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おまけ。雑誌派で別途情報を追ったりしていないので『トリコロ』や『教艦ASTRO』の著者の方々の現状は知りません。漠然としたイメージとして『トリコロ』や『教艦ASTRO』の連載時の勢いというか伸びというのは『スラムダンク』の桜木を思わせるところがあったように思います。リハビリ後の桜木が活躍していたらいいなぁと思うように、『トリコロ』『教艦ASTRO』もリハビリ後(?)が楽しみだなぁと思っております。ペースは人それぞれ。あわてず気長に待ってます。