『リカってば!(1)』(長谷川スズ/芳文社/ISBN:4832264893)

4コマ誌掲載のストーリー漫画。雑誌で全部読んでますが、まとめと読むと改めて面白かったです。そういえば連載開始当時の掲載誌は『まんがタイムポップ』だったんですね。もはや懐かしい。版元情報によると内容は

「好きー?」「キライー?」「分からないー?」条件を付けたらキリが無いのが恋愛ならば、好きになってしまえばそんなことはどうでも良くなるのも恋愛の不思議。誰もが出会う等身大のラブコメディーの登場です。

とのこと。たぶん言っちゃえば、お互い好き同士なリカと塚田っち。ただ互いに鈍くて互いに素直になれなくて互いに周りには優しいがためにライトに泥沼化していく恋愛模様、という感じのお話。ストーリーの全てが恋愛方面に向かうところが女性向け漫画っぽくて私には新鮮。こういう作りが少女漫画っぽいと私に思わせるのかなぁ。現在よりも連載当初の方が一話読切感が強く、ワンテーマで話を構成し小気味が良い。現在の連なるメロドラマ間も良いですよ。基本的には女性向けかなぁ。男性が読んでも楽しいです。『ハチクロ』とか『アマリリス』(岩館真理子)とかが好きならおそらく楽しめるでしょう。


さて、問題はここから。この商品はどこに並べるのが正しい、あるいは良いのだろう?単純には4コマコーナー。ただ、4コマは閉鎖的な世界で、元々4コマに興味のある方にしか見てもらえないのかも。女性向けと捉えるなら集英社の「クイーンズ」とか講談社の「kiss」とかの並びかな。この両方に分けて置いても、4コマに興味のない男性は手に取りにくいよなぁ、それは惜しいよなぁ、等々考える。こういうことを考える一因は以前にも書いた気がする4コマの閉鎖性にあると思う。また後日そのことについて愚痴を書く気がします。

『まんがタイム 10月号』(芳文社)

ヒントでみんと!」(ボマーン)。新連載。毎回ミステリー要素を入れるのだったら話を作るのは結構大変なのかも。「ラディカル・ホスピタル」(ひらのあゆ)。5ℓが気になる。「くるりん!」(松本蜜柑)。ゲスト。こうやってみるとさすがに後藤羽矢子の絵に近いなぁと思った。内容はたぶん生まれ変わる腐女子。次号も載るようです。